男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

平成29年7月18日

今日はベランダから中央線を眺めた。

豪雨だったのですぐに中に入りベランダの手前から眺めた。

今日は豪雨だった。

雨の日の空気や音は何百万年も前から刷り込まれた本能により幸福度を下げる。

雨に濡れた泥に汚されたサンダルは踏んだ足の裏に泥をつけた。

今日は会社の人間の誕生日会に呼ばれていたので僅かな時間だが顔を出した。

参加者はほぼ知らぬ人間で筆者より一回り年上の異性が多かった。

特に話すこともなかったのでなにも語っていない。

しかし会社の人間が筆者の身分をべらべらと宣ったため面白がった人間がハイエナのように話題を振ってきた。

特になにも話さないことを悟ると人々は筆者をいじることにベクトルを向けた。

人々は筆者を変だとか会ったことがないだとか浮いてるだとか宣うがそれはそうだ。

いままで誰の真似もしてこなかった。

汚れたサンダルは足の裏しか汚すことができない。

表面は普通と大差なく醜くとも割れば鋭利で黒く美しく光る黒曜石でありたい。

今日は豪雨だった。

中央線は今日も走っていた。