男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

平成29年9月11日

今日はベランダから中央線を眺めた。

高校生くらいの男子が、この街を買うことが夢だとか、そういう話をしていた。

夢を明確に持っている人というのはどれくらいいるのだろう。

一度雑誌の取材で、夢は幸せな家庭を築くことですと答えたらボツになった記憶がある。

経済的な内容の新聞だったので経済的な野望をきかせろという話なのかもしれないが納得がいかなかった。

若いからと言って夢が大きくなければならないことはないし逆もまた然りである。

白か黒のハイテクセダンに乗って恋人を職場に迎えに行くのだ。

たとえゲイツザッカーバーグとの商談だとしても恋人が風邪を引けばヘリで飛んでいくのだ。

人の幸せというのは小さなところに存在する。

それは、ハワイでも、ディズニーでも、ビアガでもない。

ご近所さんの「おはようございます」だったり、帰る家の電気がついていることだったりする。

そんな夢のような日々を過ごしたい。

今日はベランダから中央線を眺めた。


Queen - Good Old Fashioned Lover Boy (Top Of The Pops, 1977)