男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

20170722 ニイニイゼミ

予定、やるべき事がある日というのは何と素晴らしい事なのだ。やっと社会と一体になれたと心が晴れやかになる。今すぐやらなくてはいけない事がない日なんて1日中悶々としながら怠慢の限りを尽くさなくてはいけない。

 

予定があったので外に出た。その途端また出会いが。

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セミだ。ひっくり返っている。

 

素人の私はしっかり翅の柄等を見て種類を判別したかったので、こいつをひっくり返そうと足で突っついた。その途端こいつは「ジジッ」という情けない声を出して弱々しく動いた。もし私が眠りの邪魔をしたのなら申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 

しかし、セミなら、夏の昼間を煩いほどに彩っているセミならばセミらしくもっと力強く、私が驚くほどに動き出して欲しかった。

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翅の柄、大きさから考えるとニイニイゼミだろう。

 

こいつは昼間甲高い抑揚のない鳴き声で絶えず鳴き続けている。夏のソプラノパートリーダーという事にしておこう。

 

もし日本の夏にこのニイニイゼミしか存在しなかったなら、少子高齢化社会はより酷いものになっていただろう。そういう鳴き声だ。

 

しかし、仲間のセミが色々な声で鳴いてくれているお陰もありニイニイゼミも立派に日本の夏を彩ってくれている。

 

単体では嫌な奴かもしれないけど、大勢の中にいれば良いスパイス。みたいな。終。