男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

平成29年8月10日

今日は学園都市線を眺めた。

なぜなにもないただの線路を眺めているのだと思いながら眺めた。

なぜこんな生活をなぜこんな思案に耽ているのかと思った。

普通に普通の生活を送りたかったと常々思う。

思えば最初から普通ではなかった。

普通ではなかったと知ったのは最近だが。

先に普通というものの定義をしておくがこの場合多数派という解釈にしておく。

つまりいままでほとんどが少数派だった。

少数派の家庭に生まれ少数派の利き手で少数派の学校に入学し少数派の仕事をし少数派の生活を送っている。

せめて自分の意思で決められる範囲でもそんな決定をしなければよかったと今心から後悔している。

普通の人生を送り適度に人を見下し羨み何者にもならず周りの人間も何者でもなく向上心もなく生きたかった。

もちろんこんなことを考えるような暇もなく。

人生をやり直すことなどできない。

そんなことは知っている。

知っているから願わない。

かと言ってこれから頑張ろうとも思わない。

解決策のないどうしようもないことで一生悩み続けるのだ。

これを軽い言葉で片付けるつもりも、理解を求めるつもりもない。

つまり生は絶望であり死にしか希望を見出すことしかできない死ありきの人生なのだ。

しかし始める気にもなれない。

どこかになにかを見出そうとしている自分もいるのだ。

日本人はサンクコストに頼る傾向にありどうやら自分も日本人のようだ。

最近忘れっぽい。

興味がないのか。

いつか先生に言われた気がする。

今日なにをしたか昨日どんな言葉を吐いたか全く覚えていない。

今日は特になにもなかった気がする。

今日は学園都市線を眺めた。