男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

平成29年7月21日

今日も中央線を眺めた。

朝は大江戸線を眺めた。

蒸し暑い地上から蒸し暑い地下へ潜り、大江戸線を眺めた。

昨晩、けだるい会議を終えた頃中央線はなかった。

仕方なく、汚れた街で一晩を過ごすことにした。

以前この汚れた街に住んでいたことがあった。

懐かしさとともにネガティブなことをどっと思い出した。

少し高めの寿司チェーン店に入り蟹の味噌汁だけを頼んだ。

この恥ずかしい告白になんの言い訳もない。

席で女を呼んだ。

ホテルの代金も含め5万円だった。

汚れた街で汚れたことをした。

見る限り歳は大して変わらなかった。

途中で途方もない虚しさが汚れた我が身を襲い行為を切り上げた。

明朝薄暗く時間のわからない部屋の蒸し暑さで目を覚ました。

世の中は矛盾でできている。

誠意と言いながら誠意を見せない政治家、ダイエットと宣う食品の広告、一人で生きると言いながらコンビニに行く人。

無矛盾な公理的集合論は自己の無矛盾性を証明できない。

自己には自己の正解があり矛盾があると簡単に考えようとする。

そういうことにする。

考えないことは楽なのだ。

まとまりを考えずに文章を書くというのはなんて楽なんだろう。

今日はベランダから中央線を眺めた。