平成29年7月19日
今日はベランダから中央線を眺めた。
湿った空気と換気扇の音が東南アジア諸国を想起させた。
煙草を一本吸った。
半分吸ったところでやめた。
人は同じコミュニティ内に現在の自分と同じような人間、または直近数年以内の過去の自分と似た人間を比較的嫌う傾向にある。
過去に自分が嫌った自分を想起させるからだ。
嫌われた人間というのはたいてい他の人間にも嫌われる。
つまりたいていの人間は同じような過去を持っているということだ。
人より成長のスピードが早い人間ほど心を許せるような人間が少ないことが多い。
しかし相対的に見てある一定の領域まで成長した人間は逆に仲良くできる人間が増える。
「赤ちゃん」「小さい子供」が可愛がられるのはこのためだ。そして「マセガキ」「高校生」「大学生」が可愛がられないのもこのためである。
人は「高校生」「大学生」からほとんど成長していないということである。
なんとわかりやすいことだろうか。
人との関係は煙草と同じで最後に近づくほど不味くなる。
馴れ合いも考えものだが長く付き合うというのは好きでない限りお互いのためにならないだろう。
今日はベランダから中央線を眺めた。
すれ違う同じ色をした中央線の電車はいつか同じ方向に走るのだろうかと思った。