男子手芸部

手芸部員1と2の生まれたことへの贖罪

20170717 アオドウガネ

毎日毎日知人に怠惰な自分の本当に怠惰な部分を見せまいと誤魔化し、やる事山積で勝手に追い詰められている自分自身をも誤魔化し生きている。

 

今日も自分を誤魔化すために外出をした。とりあえず外に出れば何かしていると錯覚できるし新しい出会いや発見があるかもしれないとか考えているからだ。

 

早速出会いがあった。コガネムシだかカナブンだかだ。そもそもコガネムシもカナブンも同じコガネムシ科らしい。サッとネットを見たところこいつはアオドウガネというやつらしい。しっかりと調べるのも面倒なので、そういう事にしておこう。

 

そもそもこいつは何なんだ。何が黄金(コガネ)なんだ。思いっきり緑色だろう。しかも、光沢すらない。塗料にでも使えるのではないかと思えるほどに鈍い色をしている。名前負けも甚だしい。害虫なんて言われてるこいつには単純に"ムシ"なんて名前でも十分だろう。

 

しかし、なんだか筆者と似たものを感じなくはない。中身は社会のカスなのに外身だけはいっちょまえ(筆者の場合そう見せようと悪足搔きしているだけだが)。しかもこいつは筆者と出会った時後ろの2本脚を擦り合わせていた。尻を掻いているようにも見えた。存在だけにはとどまらず行動さえも下品なのかこいつは。しかし、不覚にもその仕草にさえ親近感を感じざるをえなかった。

 

親近感を感じるとは言ったものの、こいつが家に入ってきたりこちらに向かって飛んできたりした時にはそれはもう心の底から不快な気分になるだろう。こいつの写真を見ているだけでも気分が悪くなってきた。こいつを見る事で夏を感じられる気がしないでもないので嫌いではない。終

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